寝落ちは良い睡眠?
はじめまして、商いの街・船場にて、心地よい眠りのための寝具の販売している「日の本寝具」の高谷です。
お酒を飲んでいたり、仕事でひどく疲れていたりすると、ソファのような本来は睡眠に適さない環境でも、朝まで眠ってしまうことがあります。ですが、これが「良い睡眠なのか」と問われれば、答えはNOです。
また、布団の中でスマホを見ながら、いつのまにか寝落ちてしまう。これは睡眠負債の危険信号の1つです。とくにスマホを見ながら寝落ちする人は、要注意。スマホを見るというのは本来、脳を覚醒させて目が冴えた状態にする行為です。それにも関わらず寝落ちしてしまうのは、身体が睡眠に飢えている証拠と言えます。
そもそも「ぐっすり眠れている」とは、「深睡眠」がよく取れている状態のことです。深睡眠の間は、途中で目が覚めにくく、脳内に蓄積された疲労物質の除去が行われ、体の機能を修繕したり、免疫力を高めたりする成長ホルモンの分泌が活発になります。そのため、この時間が長いほど疲れが取れ、病気になりにくい体になります。
では、この深睡眠とはどんな状態のことでしょうか。睡眠には大きく分けてレム睡眠とノンレム睡眠があり、そのふたつを繰り返します。レム睡眠は、眠りに入ったタイミングや起きる間際のうとうとと眠っている状態です。その間、筋肉は緩み、体は休息状態になりますが、脳は覚醒に近い状態です。一方、ノンレム睡眠は体を揺すっても起きないほどの深い眠りで、このときは脳も体も休息状態にあります。
「すぐ眠れる」「睡眠時間は十分」という人の中にも、「隠れ不眠」は存在します。「昼食後に必ず眠くなる」「電車で席に座ると居眠りしてしまう」「毎晩ベッドに入るとバタンキューで寝てしまう」などの人は、十分な深睡眠が取れていない可能性が高いでしょう。「バタンキューで寝る」というのは、ソファでの寝落ちに近いと思いますが、実は気絶に近い状態で脳がシャットダウンしているだけ。「寝入りがいい=よく眠れている」というわけではないのです。
いつもの習慣が原因かも
また、帰宅してから就寝までに、うたた寝をする習慣がある人は、「そこに座ったら必ずうたた寝する」という決まった場所があるはずです。
帰宅して、そこに座るまでの行動が無意識に習慣化しているので、本当に疲れている日のうたた寝は仕方がないにしても、疲れていない日まで同じように、うたた寝をしてしまうのです。
そこでまずは、休日や比較的元気な日に、「そこ」に座らないようにしてみましょう。
いつもうたた寝をしてしまう場所に座らなければ、脳は新しい行動を覚えるので、睡眠圧を失う悪い習慣から脱却することができます。
質の高い睡眠のためには寝具選びも重要です。
日の本寝具では、お客様に実際に体感していただきながら体にあった敷き寝具をお選びさせていただいています。
まずはお客様の睡眠の状態やお悩み、体の状態、お使いの寝具についてヒアリングをさせていただき、そのうえで敷き寝具の硬さを調整していきます。
一度で決めるのではなく、お客様に仰向け寝、横向け寝、寝返りのしやすさなど様々な姿勢をとっていただき、お客様にピッタリの硬さの敷き寝具を決めていきます。
お客様に実際に体感していただくため、腰への負担を軽減することが可能です。
反り腰や腰の痛みでお悩みの方はぜひ一度日の本寝具にお問い合わせくださいね。
この記事を監修した人
・睡眠健康指導土上級
・睡眠環境診断士
・インテリアコーディネーター