寝具に関して

スマホ姿勢と枕の関係性

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スマホ姿勢と高い枕の関係性

はじめまして、商いの街・船場にて、心地よい眠りのための寝具の販売している日の本寝具、高谷です。

現代の生活に欠かせないスマートフォン。スマホをのぞき込む姿勢が長時間続くと、肩こりなど様々な不調につながる恐れがあることをご存知でしょうか。

スマホ姿勢とは、スマホの小さい文字を読もうとのぞき込むため、うつむいて首が前に出る姿勢をいいます。スマホ首と呼ばれることもあります。小さいスマホを両手で持つと、どうしても前かがみになり、上半身が縮こまってしまうのを感じている人はいませんか。そのまま鏡を見れば、猫背になり首を前に出してスマホをのぞき込んでいる自分の姿が映ることでしょう。それが、スマホ姿勢です。

巻き肩とは、肩が前方に出て、体の内側に巻いている状態のことです。巻き肩の人の姿勢には、以下のような特徴があります。

・立ち姿を横から鏡で見たとき、肩が耳より前に出ている
・顎が前に出ている
・猫背である
・仰向けに寝た状態で肩が敷き布団につかない

スマホ姿勢を続けると、腕を内側にとじた姿勢が続くことになります。すると胸の筋肉が縮こまっていき、肩が内側に丸まっていきます。こうして「スマホ巻き肩」が生まれるのです。また、肩が内側に巻かれ、胸の筋肉の萎縮が続くと、胸の反対側にある肩甲骨周りの筋肉が引っ張られ、背中が丸まっていきます。すると猫背になり、歪んだ骨格とのバランスをとるために、あごが前に出てきてしまうことになります。

そして、スマホ以外でもこの姿勢をよく見かけます。
それは、お店でオーダーメイド枕をおつくりする際に「いつも高い枕で寝ている」とおっしゃるお客様の体の姿勢や状態のある共通点を見つけました。

それは、高い枕のせいで首が前傾することで首が縮こまって、肩の位置を横から見てみると、横になって寝ているにも関わらず「スマホ巻き肩」のような状態で敷き寝具から肩が浮いてしまっています。

もちろん、「巻き肩」になることで肩が浮いているということは、それだけ肩に重さがかかる結果、肩を引っ張り上げる筋肉に力が入っている状態になっているのです。
つまり「枕が高い状態」は、首への負担だけではなく肩にも大きな負担となって仰向けで寝ている時の肩を支える筋肉の緊張状態が続くことで負担がかかり、肩の「重だるさ」の原因になっていたのです。

でも、仰向け寝の時に、まっすぐ立っている姿勢をそのまま横に倒したように、敷き寝具に対して頭の位置が身体の中心線に対して水平な高さになっていれば、「憎帽筋」が頑張って肩を前に引っ張る必要もなく、自然と敷き寝具に肩の重みを預けることができるのです。

その結果、肩もリラックスして眠ることができるので、仰向け寝の時の自分にとっての最適な高さになるように「枕の高さ」を調整することはとても大切です。

「朝、肩が重くてだるいのはなぜ?」と思う方は多いのではないでしょうか?

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この記事を監修した人
日の本寝具株式会社 代表 高谷和志 
・睡眠健康指導土上級 
・睡眠環境診断士 
・インテリアコーディネーター