寝具に関して

羽毛布団はクリーニングでOK?

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はじめまして、商いの街・船場にて、心地よい眠りのための寝具の販売している日の本寝具の高谷です。

毛布団はクリーニングでOK?

大阪市内を仕事で回るのですが最近新しい「コインランドリー」が結構増えてきたように思います。確かにご自宅ではそれほど大きくない洗濯機だったりとか、1人暮らしされている方などは大きな洗濯物をコインランドリーで洗うほうが結構便利だったりしますね。

ところで、このブログをお読みの皆様は、掛け布団や毛布、羽毛布団などはどのようにクリーニングされていますでしょうか?ご自宅で洗っている方もいるでしょうし、コインランドリーに持っていって回している方も多いことでしょう。洗うのはいいのですが、その後干して乾かす作業も考えると冬場は全然乾かなくて一晩中ずっと干しっぱなし、というようなケースもあると思います。
毛布はまだコインランドリーで何とか大丈夫としても、羽毛布団はさすがにコインランドリー丸洗いで洗うとぺしゃんとひしゃげてしまい、脱水を掛けてさらに外に干して太陽光にあてたりするのですが、羽毛の偏りがひどく嵩がなくなり買った当初のふんわり感がなくなってしまって後悔するような、そんな失敗はありませんか?

また、お店でのクリーニングを頼まれた方も多いとは思いますが、布団のクリーニングはそれほど安くはありません。作業内容やかかる人件費や電熱費や配送費など総合的に考えて高くはないのですが、羽毛布団1つクリーニング4000円~5000円、となると家族4人なら2万円、それほど安くもないなというのが本音です。

羽毛布団のリフォームとクリーニングの違い

このような前提としまして、羽毛布団のリフォームとクリーニングの違いをご紹介します。
まず、羽毛は大きく広がった羽枝(うし)が作った空気の層で人の体温をキャッチして温かくなります、「できるだけ、羽毛を潰さず、大きくふわふわとした仕上げにお手入れすること」が望まれます。そして、羽毛布団の側生地は通常、羽毛の飛び出しを防ぐダウンプルーフという加工がされていますので「側生地ダウンプルーフの剥離を防ぎつつ、中の羽毛まできれいにすること」二つが重要になります。

まず、クリーニングの場合ですが、クリーニングすることで、ダウンプルーフの剥離が起こり易くなり、生地自体の伸縮もあって、生地表面に隙間ができ羽毛の飛び出しが起こりやすくなります。
また、ダウンプルーフ加工が裏目に出て、中まで洗浄に必要な量の水が浸透せず、羽毛を十分に洗浄できてない場合があります。
反対に羽毛布団のリフォームですが、羽毛を取り出し、南アルプス天然水100%の温水で洗浄するので、隅々まで十分に洗浄できますし、長年の使用でつぶれてあたたかさを発揮できなくなった傷んだ羽毛を取り除き、新しく必要な量の足し毛も可能です。

乾燥に関してですが、クリーニングの乾燥は、一般的な羽毛布団の羽毛は洗うことで羽枝どうしが絡まります。クリーニングの場合、布団のまま乾燥するので、ほぐせず、嵩(かさ)が減ったように状態になります。

リフォームによる乾燥では、羽毛専用の大型乾燥機の広い空間で、瞬時に高温乾燥します。羽毛のみで乾かすので、広い空間でふわふわと羽毛本来の大きさにもどれます。十分に膨らんだ状態で、新しいキルト縫製をした側生地に充填するので、新品のようになります。

羽毛布団を側生地のまま洗うクリーニングには限界があります。使い心地・耐久性を考えるとリフォームをおすすめしています。これからの冬到来のシーズン、温かい羽毛布団で心地よい眠りをお届けするために、日の本寝具での羽毛布団のリフォームはいかがでしょうか。

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この記事を監修した人
日の本寝具株式会社 代表 高谷和志 
・睡眠健康指導土上級 
・睡眠環境診断士 
・インテリアコーディネーター