血圧と睡眠の関係について
睡眠と高血圧のお話の前に、まず高血圧の恐ろしさを説明したいと思います。50歳以上では3人のうち2人、つまり60%以上の人が高血圧です。しかし、なかなか症状を感じることがないので、放置されていることが少なくありません。治療をしないとどのようなことになるのでしょう。高血圧は、脳・心臓・血管・腎臓など全身に影響を与えます。
眠りは、夜あるいは翌日の血圧に大きな影響を及ぼします。
寝つきが悪い入眠困難であっても途中で目が覚めてしまう中途覚醒であっても高血圧になりやすいと報告されています。睡眠が不足した場合の血圧の1日の変動を見ると夜間の血圧が高く、早朝の血圧が高くなります。1日の中の血圧変動において夜間高血圧、早朝高血圧は診察時の高血圧より、脳卒中、心筋梗塞等の病気の発症と重要な関係があります。すなわち睡眠不足による高血圧のパターンはより注意が必要です。
脳卒中や心筋梗塞は朝起きてから大体一時間以内が1番リスクの高い時間帯なのです。睡眠がきちんと取れていない時も、朝の血圧に影響します。
ですから、朝の血圧をチェックすることがとても大切です。
睡眠時無呼吸症候群が原因?
夜、眠っている間、交感神経は活動を休め、血圧は低くなるように調節されています。
ところが、夜に眠れないと、交感神経が高ぶったままになってしまう為、夜の血圧が下がらないだけでなく、朝や翌日の血圧まで高くなってしまうのです。また、眠れないというストレスが血圧に悪影響を与えることもあります。
また、体の不調によって満足に眠れない状態が血管の拡張をさまたげるケースもあります。その代表例が、睡眠時無呼吸症候群です。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まってしまう状態が、何度も繰り返される病気。無呼吸が繰り返されることから、自覚はなくとも十分な睡眠がとれず、交感神経が優位に働く状態となります。交感神経は日中の活動を司る神経のため、体内にドクドクと、多くの血液を送り出そうとします。ホース内に大量の水が流れ、水圧が上がるのと同じ状態です。
睡眠時無呼吸症候群は日中の眠気を除くとあまり自覚症状がありませんし、いびきも本人が気がつくことはありません。この病気は新幹線や自動車の事故などで有名になりましたが、睡眠不足は数秒間眠ってしまうマイクロスリープなどの現象がおこるために大事故につながるおそれがあります。
簡単に出来る対応策は横向き寝です。横向き寝だと気道がふさがりにくくなりますので、有効とされています。ただ、横寝の場合はそれに対応した寝具の選定が必要だと考えます。
眠っているときの姿勢をささえるのは敷き布団です。また、洗濯などのお手入れのしやすさや、長年使っていくうちに、へたれていくことも考える必要があります。
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また、ご来店いただきますと、お客様の睡眠の状態やお悩み、体の状態、お使いの寝具についてヒアリングをさせていただき、そのうえで敷き寝具の硬さを調整していきます。
一度で決めるのではなく、お客様に仰向け寝、横向け寝、寝返りのしやすさなど様々な姿勢をとっていただき、お客様にピッタリの硬さの敷き寝具を決めていきます。
お客様に実際に体感していただくため、腰への負担を軽減することが可能です。
反り腰や腰の痛みでお悩みの方はぜひ一度日の本寝具にお問い合わせくださいね。
この記事を監修した人
・睡眠健康指導土上級
・睡眠環境診断士
・インテリアコーディネーター